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2020年の振り返り
皆さん、今年もお世話になりました。 KPT で 2020 年を振り返ってみました。
Table of Contents
Keep
できてよかったこと。来年も継続したいこと。
チームでの仕事がうまくなった
今年一番よかったのはこれかな。
過去には「仕事抱えすぎ」と上司や同僚からフィードバックされることが多かったですが、最近は委譲が上手くなったと感じます。
今年は、マネージャーとして後任育成を明示的な個人目標としたことや、実際問題すべてを細部までやる時間がなくなったことからも、意識して開発作業を委譲していきました。 結果としてチームとしてのアウトプットは増えてきており、達成感がありました。
昔冗談で 「tkat0.clone()
がしたい」 みたいなことを言ったことがありますが、ある意味で達成できた気がします。
それを達成する上で一番意識したのは、開発する上での価値基準をチームで統一することでした。 具体的には、「今この環境や制約において、アプローチ A と B があるときにどちらを選択するか、どういうステップを踏むか、それはなぜか、仮に A が X できなかった場合どうするか」という様々な意思決定のプロセスにおいて、チームの誰が考えても他のメンバが納得できるような状態を目指しました。
たとえ理想的な正解があったとしても、なんらかの制約によりスマートに解決できないことも多いので、それらを踏まえて考えられることは、少なくとも今の環境では重要なスキルで、かつ実践は難しいものだったので力を入れました(もちろん理想を目指そうねという前提はあるよ)。
その実現のために具体的になにをしたかですが、ざっくり言うとコミュニケーションを増やしました。 例えば 1 週間ごとの振り返りやプランニングにおいて、チーム全員で仕事の戦略をディスカッションしたことや、個々のプロジェクトでも設計のディスカッションを担当メンバと何度も行って、思考プロセスの共有を繰り返したことが、価値基準のすり合わせに効果があったように感じました。
ただし、実装レベルの細かい部分は全員十分信頼できるレベル、むしろ私が教えてもらう立場が多い、なので大きい方針の認識合わせに注力しました。ここさえ握ればあとは大丈夫、よろしく、という感じでした。
もちろんその大枠のアプローチのディスカッションでもメンバから学ぶことは多かったです。 チームには、「いかにしてやることを減らすか」や「いかにしておもしろくやるか」を考えるのがうまいメンバがそれぞれいて、私はかなり影響を受けながら、チームとしてどうやっていくかを舵取りしていました。
まとめると、良い同僚と仕事できて良い一年でしたということです。
と、きれいなところを書きましたが、まだマイクロマネジメント気味だったり、個人としての課題は多いです。 さらに言うと、これらは今年 1 年だけの取り組みでもありません。やっと芽が出たなという感想。
Rust をいっぱい書けた
仕事も趣味もほとんど Rust で書くことが多いですが、その範囲では困ることはなくなりました。 もちろん高度なトピックはついていけないことが多いので、必要に応じて深堀りしていきたいです。
また、昨年は Rust.Tokyo 2019 に登壇させて頂きましたが、今年も縁あって RustFest Global 2020 に仕事のトピックで登壇できました。 リモートでグローバルなカンファレンスに出れることは非常に良い体験でした。 運営の皆さんありがとうございました。次回は英語でトークしたいですね!
一方では Rust が面白すぎて視野が狭くなっているので、別の言語やそのエコシステムにも挑戦しています。今は Swift や Golang。
インプットの習慣化ができた
朝起きて家事をしてから 10:00 までの間は自己啓発の時間とする習慣が付きました。
何をやっているかというと、以下からインプットし Notion で自分用にまとめたり、情報によっては社内 Slack や Twitter でサマリーを共有したりしました。
- RSS
- 興味あるトピックを発信している tech blog や reddit、arxiv の関心のあるキーワードのクエリなどを購読
- Reederを使っています
- 読書
- O'Reilly online learning を契約していますが良いです
- まだまだ英語読む速度は遅いですが、飛ばし読みしながら必要な情報を追えるようになってきた
- 日本語の技術書やビジネス書は主に kindle で買ってますが、積ん読が溜まっているので年末年始で消化予定です
- O'Reilly online learning を契約していますが良いです
ちゃんとアウトプットはできてないのですが、今年は以下のようなトピックを勉強していました。
- k8s, async/await(Rust, Python), WebAssembly, iOS(Swift), Golang, yew, AWS
社外の人とのコミュニケーションが増えた
リモートミーティングで、普段会えない社外の人と雑談する機会が増えました。 しかも、今まで交流があった人だけでなく、初対面の人とも話す機会もありました。
お互いの近状報告、技術的なディスカッション、人生相談など、色々ありがとうございました! 来年もカジュアルに話せる関係をつくっていきたいです。 気軽に声かけてください。
特に、私にとってのメンター(と勝手に思っている人)と 1on1 したことをきっかけに、あと 40 年働く上でどうするか、をちゃんと考えるようになりました。
今の結論はざっくり言うと、「色々な分野や人に対する憧れはありますが、流されることなく、自分の強みを仕事で活かしていこう」という方向で決まりつつあります。
「漠然とこの技術を極めていきたいと思っていたがよく考えると甘いな」のような気付きがあったので、定期的に自己分析をするのは重要だと思いました。他人を巻き込めるとなおよし。
Problem
今年の問題点。
楽器を弾かなかった
社会人になってから音楽と触れ合う時間がどんどん減っています。 それでも年に 1 回は馴染みのある楽団に声をかけてもらって弾いていたのですが、 今年はコロナの影響もあり、ほとんど音楽に触れずに 1 年が終わってしまいました。
アウトプットが少なかった
Keep でインプットは多くなったと書きましたが、アウトプットがあまりできていない点が反省です。 またやみくもにインプットしているので、意識的に情報を捨てて、アウトプットする時間を増やしたいです。
Try
今年力を入れたいこと。
楽器を弾く
今の楽器は家で弾きたくない大きさ(音量も、弾くために必要なスペースも)なので、いっそ別の楽器に挑戦しようかと思っている。クラシックギターかな~。
これが弾けるようになりたい。
アウトプットの習慣化
- ブログ
- ほぼ毎日なんらかインプットはしているので、自分用メモ程度でもブログに日々残そうかなあ
- せめて Weekly ではなんらかアウトプットしようと思う
- 手を動かす
- 記事や本を読んでわかった気になる → わかってない、がよくあるので、ちゃんと手を動かして覚えたい
- ただし、それなりに時間が取られるので対象の選定は気をつけないといけない
- 勉強会
- LT イベントは今年何回か出たが、輪読会のようなイベントにも出たい
- カンファレンス
- 仕事としてなんらかは出していきたいな~
家族で過ごす時間の品質を上げる
コロナ禍ということもあり、家にいる時間がほとんどでした。 家族皆健康に 1 年を過ごせたことには感謝ですが、来年はより安心して楽しく過ごせるようにしていきたいです。
具体的になにができるかは検討中で、例えば車を手に入れて郊外の広い公園などに気軽に行けるようになりたいねとか、家になにかをデプロイしておうち時間のクオリティあげましょうとか。 アイディア募集中...
終わりに
2021 年もよろしくお願いします。
娘は 2 才を過ぎましたが、最近「いいよーおっけー」を覚えました。 また、アニメを見ているときの集中している顔が加藤にそっくりだと妻の実家で話題になっています(うれしいですね)。